インストール不要でオンラインでアラビア語を入力する

ラテン文字か画面上のキーボードを使ってブラウザでアラビア語を書く方法、書いたあとテキストに何ができるのか、そしてそれがどこへ行くのか。

アラビア語に対応していない端末 — 仕事用のノートパソコン、共用のコンピューター、設定を変えたくない スマートフォン — で書く必要があるなら、何もインストールする必要はありません。ブラウザ版のアラビア語 キーボードはページ自身の上で動きます。打つとアラビア語が現れ、その結果をコピー、ダウンロード、共有 できます。このガイドでは、その仕組み、テキストに何ができるか、それが実際どこへ行くのか、そしてどんな ときはシステムのキーボードのほうがよいのかを扱います。

ブラウザでアラビア語を書く二つの方法

一つ目は翻字です。キーボードにすでに印刷されているラテン文字で打つと、打つそばから各キーがアラビア語の 対応する文字になります。slam と打てば سلام、ktab なら كتاب になります。

綴りに注意してください。a が一つ多い salam は سالام になります。la がひとまとまりの لا と して読まれるからです。سلام を書くには slam と打ちます。

キーボードのエディター。上に「slam → سلام」という実例が示され、入力欄に سلام が入っている

アラビア語はふつう短母音を書かないので、その語に実際に見える子音を打ちます。mrHba は مرحبا を 生みます。真ん中の大文字はちゃんと仕事をしています。H は ح、h は ه なので、似た音の 対のうち二つ目の文字にたどり着く手段が大文字なのです。

入力方式はいくつかあり、自分がすでにラテン文字でアラビア語をどう綴っているかに合うものを選びます。

入力方式どんな人に合うか
伝統的古典的な配列。ش に s' のようなアポストロフィの組み合わせを使う
英語式英語の二重字 — shkra が شكرا を生む
フランス語式フランス語の綴りの習慣。たとえば ش に ch
アラビジーチャット綴り。数字が文字の代わりをする

入力設定で切り替えます。

Typing settings ポップオーバー。Typing style のセレクターが Traditional になっており、数字をアラビア文字として使う選択肢がある(画面表示は英語)

チャット数字は広く通じ、複数の方式で使えます。3id mbark は عيد مبارك を生みます。それでも対応が自分の 習慣に合わないなら、自分で足せます。7 と打ったら ح を書くようにキーボードへ伝えれば、そのとおりに なります。

二つ目の方法は画面上のキーボードです。アラビア文字を、タップまたはクリックできるボタンとして表示し、 文字・母音記号・数字・記号にまとめてあります。ラテン文字のトリガーがわからない母音記号や記号が必要なときは こちらが早く、スマートフォンではしばしばこちらのほうが快適です。どちらの方法も同じ入力欄に書き込むので、 文の途中で行き来したり、よそからアラビア語を貼り付けて編集を続けたりできます。

画面上のアラビア語キーボード。アラビア文字キーの格子が並び、それぞれにそれを生むラテン文字が添えられ、下に Numbers、Marks、Symbols の各パネルが分かれている(画面表示は英語)

テキストに何ができるか

テキストが入力欄に入ったら、あとは役に立つ場所へ運ぶことが目的です。

  • クリップボードへコピーして、どのアプリにでも貼り付ける。
  • メッセージアプリやメールへ共有する。
  • 自分で選んだ検索エンジンや参考サイトを使って、それでウェブを検索する。
  • プレーンテキスト、Word 文書、PDF としてダウンロードする。
  • アラビア語の音声が入っている端末で、それを読み上げる。

エディターの下の操作列。「Copy」「Create card」「Search web」「Share」「Download」「Listen」が並び、下に「History」「Favorites」「Clear」と文字数・単語数がある(画面表示は英語)

読み上げには但し書きが要ります。こちらが用意した音声ではなく、あなたのブラウザが提供するアラビア語の 音声合成を使うので、利用できるかどうかも品質も端末しだいです。そしてアラビア語の音声が入っていない場合、 ボタンはそもそも表示されません。発音の保証ではなく、読むための補助と考えてください。

挨拶やドゥアー、日常の言い回しを集めた表現ライブラリもあるので、一から打つ代わりに出来合いの表現を挿入して 編集できます。よく使う表現はお気に入りに保存できます。

テキストがどこへ行くのか

ここは正確に書く価値のある部分です。あなたのテキストは、検索・共有・他アプリへのコピー・ダウンロードや 書き出しといった操作をあなたが選ばない限り、ブラウザの中にとどまります。それらの操作こそがテキストの動く 瞬間であり、あなたが起こしたときにしか起こりません。

その一文の裏にある具体的なことをいくつか。

  • ファイルはあなたの端末で作られます。TXT、DOCX、PDF はブラウザ内で生成されてそのままダウンロードへ保存 されます。先にどこかへアップロードされることはありません。
  • 検索と共有は、あなたが選んだ先 — 検索エンジン、メッセージアプリ、メールクライアント — へテキストを 渡します。そこから先は受け取ったサービス自身の規約が適用されます。
  • 最近のテキストは、あとで復元できるようにこのブラウザにのみ保存されます。オフにできますし、いつでも 削除できます。

主張しないこと: これは暗号化ではなく、セキュリティ製品でもありません。サーバーではなくローカルで仕事を する道具であり、それは意味のある違いです。

それでもシステムのキーボードのほうがよいとき

オンラインのキーボードはテキストを書き上げて、必要な場所へ移すためのものです。一日じゅう他のアプリの 中へ直接アラビア語を打つなら、システムのアラビア語キーボードを入れるほうがよい答えです。コピー&ペースト の一手間なしに、ブラウザのタブを開かずに、どのアプリの中でも働きます。通信がなくても動き続けます。

ブラウザ経由が本領を発揮するのは、入れることができない、あるいは入れるほどではない場面です。自分のもので ない端末、たまのメッセージ、一度だけ必要なカードや文書。

次のステップ

アラビア語キーボードを開いて数文字打ち、選んだ方式がどうふるまうか見てみて ください。書こうとしているのが挨拶やドゥアーなら、 よく使うイスラームの表現ガイドが、それらが何を 意味し、いつ使われるのかを扱っています。

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