ラテン文字でアラビア語を書く
手元のラテン文字キーでアラビア語の単語を綴る方法 — どの文字を省くか、大文字が何をするか、そしてつまずきやすい綴り。
アラビア語は、キーボードにすでに刻印されているラテン文字で書けます。slam と打てば سلام が出て、
ktab と打てば كتاب になります。覚えるべきアラビア語配列も、入れるものもありません。ただし綴りには
理屈があり、それを覚える数分が「動いた」と「なぜこう書かれたの?」の分かれ目になります。
音ではなく子音を綴る
いちばん役に立つ癖はこれです。聞こえた文字ではなく、アラビア語の書き手が実際に書く文字を打つこと。
アラビア語はふつう短母音を書きません。文字の上下に付く小さな記号は任意で、日常の文章では省かれます。 そのため、目指す単語は英語の綴りから想像するより文字数が少なくなります。
| 出したい語 | 打つ | こう打たない |
|---|---|---|
| كتاب(本) | ktab | kitab — これは كيتاب になる |
| سلام(平和) | slam | salam — これは سالام になる |
| بيت(家) | byt | |
| قلم(ペン) | qlm |
打った a、i、u、o、e はすべて実在の文字の要求です。a は ا を、i は ي を
呼び出します。kitab と打てば要求どおりのもの — ك ي ت ا ب — が出ますが、それは كيتاب であって
كتاب ではありません。短母音を省けば単語は正しく出ます。

大文字は対になった二つ目の文字を出す
アラビア語には、英語なら一つにまとめてしまう文字の対がいくつもあります。このキーボードは大文字を 使ってそれらを区別します。シフトを押したキーは「大きな音」ではなく、別の文字です。
| 打つ | 出る | 打つ | 出る |
|---|---|---|---|
h | ه | H | ح |
s | س | S | ص |
t | ت | T | ط |
d | د | D | ض |
z | ز | Z | ظ |
これは見た目以上に重要です。mrHba は مرحبا、ごく普通の「こんにちは」になります。同じものを小文字の
h で — mrhba と打つと مرهبا になり、これは単語ではありません。警告は出ません。文字が単に別のもの
として出るだけなので、単語がおかしいと思ったら大文字を確かめる価値があります。
アポストロフィが点を足す
もう一つの仕掛けがアポストロフィです。アラビア文字には形が同じで点の付き方が違うものがいくつもあり、
文字のあとに ' を打つと点の付いたほうに移ります。
| 打つ | 出る | 打つ | 出る |
|---|---|---|---|
t' | ث | d' | ذ |
s' | ش | g' | غ |
H' | خ | h' | ة |
ですから شكرا — ありがとう — は s'kra です。これはほぼ全員が最初につまずくところで、ラテン文字で
書くときの習慣どおり shkra と打ちたくなるからです。この入力方式ではそれは s と h という二つの別々の
文字として読まれ、سهكرا になります。shkra と打ってそのまま通したいなら、それこそが英語式の入力
方式の役目です。入力設定で切り替えられます。
入力方式のガイドがそれぞれの違いを説明しています。
この表の最後の一つは特筆に値します。h' は ة になり、これは非常に多くの語を締めくくるター・
マルブータです。mdinh' は مدينة、mdrsh' は مدرسة になります。
la には注意
一つだけ、ほかとふるまいの違う組み合わせがあります。la は l のあとに a ではなく、単一の合字
لا です。アラビア語はこの二文字を続けて書くとき、こう書きます。
そのため salam は سلام ではなく سالام になります。キーボードは s、次に a、次に la、
次に m と読んでいるのです。要求どおりに動いていて、要求のほうが違っていただけです。最初の母音を落として
slam と打てば سلام になります。
キーボードがそのままにする文字
この方式でアラビア語としての意味を持たないキーを打つと、推測せずにそのまま残ります。e、o、u、x は
どれも素通りします。だから nor は真ん中にラテン文字の o が挟まったまま نoر になります。
直すには noor とします。oo が و を出す組み合わせだからです。
アラビア語の中にラテン文字が紛れて見えるときは、ほぼ必ずこれです。いま使っている入力方式に居場所のない 母音です。
次のステップ
アラビア語キーボードを開いて、slam、mrHba、s'kra と打ってみてください。
三語打てば感覚がつかめます — まず子音、重い文字には大文字、点の付いた文字にはアポストロフィ。どうしても
わからない文字が出てきたら、難しい文字のガイドに厄介なものが
まとめてあります。
翻字を続けるより、自分が書いているアラビア語をそのまま読めるようになりたい場合は、アラビア語リーディング講座が最初の一文字から始まります。